社会課題を起点に、新規事業の“構想”を描くという仕事

環境や医療などにおける社会課題をテーマに、新規事業を考える企業は年々増えています。
意義のあるテーマでありながら、検討が途中で止まってしまうケースも少なくありません。
その理由は、良いテーマや技術が足りないからではないことが多いと感じています。
むしろ、課題として掲げている内容そのものが広すぎたり
「本当に解くべき課題」が十分に掘り下げられないまま、検討が進んでしまうことがあります。
社会課題を事業として考える際には、まずその課題の背景にある構造や
誰にとってどんな不都合や新しい価値が必要なのか?に目を向ける必要があります。
消費者や利用者、あるいは将来のパートナーとなり得る立場から見た時
どの点に意味があり、どこに違和感が残るのか。

こうした視点が曖昧なままでは、構想は次の段階に進みにくくなります。
また、社会課題は複雑であるゆえに扱う新規事業では、1社だけで完結しないケースも多く、
複数のステークホルダーとの連携や共創を前提に考える必要があります。
その際にも、役割分担や価値の交換関係が整理されていないと
協力関係そのものが目的化してしまいがちです。
さらに、社会的意義が高いテーマであっても
どこで収益が生まれ、どのような構造で持続するのかを描かなければ
事業としての判断は下せません。
企業の未来像に沿って社会課題と事業の間をどうつなぎ、どこまでを構想として描くのか。

かと言って絶対に失敗しないことを前提にするのではなく
失敗をしても繰り返し継続やピボットできる環境と熱意は必要となります。
その入口を整え、判断の軸を共有することが
新規事業を前に進めるための大切な土台になると考えています。

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